「蝋燭姫」鈴木健也
おすすめのマンガをブログで紹介してみる試み、その2。
次のおすすめマンガは「蝋燭姫」を書こうと前から決めていたのですが、さてどう紹介したものかと考えあぐねていました。
中世ヨーロッパ、国を乗っ取られ修道院に送られた高貴なお姫様と姫を愛する侍女がひどい目に合うお話、とざっくりまとめてしまったら乱暴すぎるでしょうか。
非常に個性の強い作家さんだと思います。
素晴らしい画力です。正確なデッサンを超えて独特の美意識でゆがめられた線は絵画のようです。
それから、独特の題材選び。蝋燭姫の見所は頭の悪い侍女が肉体的にひどい目に合うところだと思います。と、書くとエロと思われそうですが実際はそうエロでもないです。これまでも虫食、シャム双生児など微妙な題材を選んできた作者らしい内容だと思います。(シャム双生児から蝋燭姫の間の作品はチェック出来ていません、すみません)
「蝋燭姫」は非常に独特の後味を残してくれる作品だとは思うのですが、ものすごく面白いかと言うと今はまだちょっと分かりません。独特の題材選びも吉と出るか凶と出るかまだ分かりません。ただ、すごい爆発力を秘めた作家さんだという感覚があり、爆発するのかどうかが気になる状況であると思います。
そういうわけで、ちょうど単行本1巻が出たところなので紹介してみました。コミックビームの別冊的位置づけのfellows!にて連載中。
- 作者: 鈴木健也
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2009/10/15
- メディア: コミック
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