文学フリマ新刊〜IT文学

まずは表紙画像。


表紙イラスト&デザイン:くりまる
表紙は、プラグが抜けてるオフで役立たずな状態で。
裏表紙は、電気が入った!オンモード全開です。



Index

[チャット] フラグメンツ  蜜蜂いづる(mindgater's profile)
ケータイ小説]佐々木先輩のケータイ小説  森皿尚行(debris)
ツイッター] 中澤いづみを探せ!  鳥久保咲人(屋根裏の隠者からの手紙)・中澤いづみ・牟礼鯨
[情報処理]  情報時代の愛  牟礼鯨(id:murekujira)
ライフログ] クリアなざわめき  橋本賢一(猫時間通信)+くりまる(Kurimaru Gallery)
クラウド]  スカイトスフィア  秋山真琴(id:sinden)
[インターネット] 復元する私  高橋百三(id:stickyend)
[ケータイ]  題名のないケータイ小説  牟礼鯨
ソーシャルメディア]ちたまの望み  橋本賢一
動画共有サイト]コーヒーかオレンジジュース 伊藤鳥子(id:torico)
★★★   中澤いづみを探せ!【回答編】



西瓜鯨油社」の牟礼鯨さんにゲストでご参加頂きました。掌編3本という太っ腹ぶり、しかもちょっとふざけた(褒めてます)小説が2本あります。クジラー必携のコレクターズアイテム!

vol.5、6にエッセイを書いてくれた「debris」の森皿さんは満を持しての小説での登場、透明感のある文体で少年少女の恋愛未満の感情を描いています。「温泉卵と黙黙大根」の高橋百三さんも掌編で参加、生々しい自然の描写が鮮やかにITに接続します。


レギュラー陣の中身については後日もう少し詳しく書きたいと思います。今日の告知はここまで!

IT文学〜前振り

この本では小説のIT化を試みています。

小説のIT化とは何でしょうか? 電子書籍やケータイで綴られる小説では媒体は紙からIT機器に変わっています。しかしIT機器に記述されている小説の内容が旧態然では片手落ちであると考えます。IT、つまりコンピュータ・ケータイ・ネットワークなどで得られた経験を文学的主題にぶちこんでこそ小説のIT化です。
ITの普及めざましい昨今、ITでの経験を文学に持ち込むことは現実を記述する上で必須であるとも言えます。それにインターネットやケータイに表されるように現状のITは文字中心の文化です。文学と相性が良くないはずがありません。
原稿が集まってみると特に調整しなかったにも関わらず各作品の題材はほとんど重複しませんでした。また題材が違うにも関わらず根底にはコミュニケーションという共通の課題があるように見えました。それぞれの視点の違いを読み比べてみてください。
ちなみにこの同人誌もITがなければ成立しません。原稿作成から編集・入稿まで全てパソコンで行っているので同人誌作りの最初の作業はパソコンの電源を入れることです。
文学も電気がなければ始まらないのです。