「オタクライフ」内容紹介の1

さて「オタクライフ」の内容を簡単に紹介していきます。
まずは、今回初参加のゲストさんの原稿から。


★初めて「絶対移動中」に批評が載ります!


志方尊志さんの「あなた(オタク)は死なないわ、わたし(おたく)が守るもの―ライトノベルの戦う主人公タイプ分析」です。

志方さんは「同人小説とその批評を同じ本に掲載する」同人文芸雑誌「コワカエ」の編集長をされています。
今回は「コワカエ」とは関係なく小説誌に掲載するということで読みやすい内容の批評をお願いしました。オタク総論的な内容から始まり、ライトノベルの主人公タイプ分析、文体の分析などを展開されています。

細かく打ち合わせしたわけでもないのに「オタクライフ」の「オタク」がなぜカタカナ表記なのかということまで語られていて驚きました。単体でも、また各小説のサブテキストとしても読める内容になっています。


★「1103号室。」の霜月みつかさんの小説「羽化する蛹」が掲載されます!


文学フリマで以前本を購入してから大ファンだった霜月みつかさんに原稿を寄せていただきました!!

ヴィジュアル系バンドのボーカル「タクト」の熱烈なファンの少女、アヤがタクトの死をきっかけにタクトに依存してきた自分を振り返り肯定します。ギリギリの場所でかろうじて精神のバランスを保って生きてきた少女が、自分を守ってくれたものを見つめ直す物語です。少女の生きることへの真摯さが胸を打ちます。


★掌編小説にて初参加の方が2名!


「裏庭の花」久地加夜子さん
売れない絵本作家と料理研究家の夫婦のお話。普段は官能小説をメインで書いておられるというだけあって、エロい話じゃないはずなのになぜか官能の匂いがします。


Viva『娘。』若葉幹人
アイドルグループに入れ込む男性の姿をコミカルに、しかし真剣に描いています。「羽化する蛹」と似た構造ではあるのですが、こちらはアイドルオタクの姿をどこか引いた目で見ており、つい微笑みがこぼれます。